中根千枝さんが死去 社會人類學者 「タテ社會の人間関係」

 「タテ社會の人間関係」などの著書で知られる社會人類學者で東京大學名譽教授の中根千枝(なかね?ちえ)さんが10月12日、老衰のため死去した。94歳だった。葬儀は親族のみで行った。喪主は妹?松井淳子さん。

 女性初の東京大學教授として知られる。社會人類學の草分けとして、インド留學などを通して実証的な方法論を確立。日本人のムラ意識や年功序列の論理など日本社會におけるタテ社會構造を分析した「タテ社會の人間関係」はベストセラーになった。インドやチベットなどを研究対象に國際的な視野に立った日本社會論は高い評価を受けた。

 東京大學東洋文化研究所長をはじめ、日本ユネスコ國內委員會會長、東京女學館大學長などを歴任。日本學士院會員や英國王立人類學協會名譽會員として學術振興に努めた。1987年に國際交流基金賞、88年に國際人類學民族學連合ゴールドメダル賞を受賞。2001年に文化勲章受章。