朝鮮半島由來? L字形かまど大量出土 小郡の干潟猿山遺跡

高原敦
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 福岡県小郡市の干潟猿山(ひかたさるやま)遺跡(飛鳥~奈良時代)で、竪穴住居に設置された特殊な「L字形かまど」が大量に確認された。朝鮮半島由來の暖房設備だとの説がある。市教育委員會は13日に現地見學會を開く。

 同遺跡は約1400年~1300年前の集落跡。4月からの調査で、竪穴住居46軒や掘立柱建物17軒、土坑71基や鉄製の鎌、土器などが出土。さらに粘土製のL字形かまどを持つ竪穴住居が13軒確認された。

 かまどのたき口はおよそ50センチ四方で、煙道は長さ2メートルから2?5メートルほど。壁に沿って取り付けられた煙道から伝わる熱で室內を暖める仕組みだとの説がある。

 同遺跡を含む一帯の「干潟遺跡群」で出土したL字形かまどを持つ竪穴住居はこれで計44軒となり、飛鳥~奈良時代の集落跡では最大規模だという。朝鮮半島のかまどに似ており、市教委文化財課は「九州北部や近畿など朝鮮半島の影響が強い地方で多く出土している。渡來人の子孫が使っていた可能性がある」と説明している。

 現地見學會は13日の午前9時半、11時、午後1時の3回で、1回30人程度。無料で事前申込制。申し込みは市埋蔵文化財調査センター(0942?75?7555)へ。(高原敦)