「あの時を思い出す」小川淳也氏陣営の熱気、記者も感じた 香川1區

會員記事2021衆院選立憲

湯川うらら
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 「かつて経験したことのない熱意を皆さんから感じた。選挙が終わることが寂しいと思ったのは初めてだ」

 立憲民主黨小川淳也氏(50)は、衆院香川1區での當選から一夜明けた1日、12日間の戦いをこう振り返った。前デジタル相で自民黨平井卓也氏(63)に2萬票近い差をつけた完勝だった。

 「あの時を思い出す熱気だ」。選挙戦の終盤、小川氏の陣営幹部たちは次々に口にした。「あの時」とは、民主黨に風が吹き、政権交代が起きた2009年の衆院選。小川氏は、このときも小選挙區で勝利した。「街中を本人が歩けば、相手から寄ってきてくれる」と、陣営は當時と同じ手ごたえを感じていた。

 ただ、選挙結果を見れば、立憲への風はまったく吹いていなかった。ではなぜ、記者も選挙取材中に感じ続けたこの「熱気」が生まれたのだろうか。

 小川氏は選挙戦で、「うそやごまかしのない政治を取り戻す」と政治変革を訴えた。自公政権の「1強政治」や新型コロナウイルス対応を批判。高齢化や社會保障などの「構造問題」に取り組むことも強調した。だがこれは、野黨としては一般的な主張だった。

 他の候補との違いは、支持政黨を超えて、小川氏個人の人柄や振る舞いに好感を寄せた有権者が多かったことにあった。

なぜ君は前大臣に勝てたのか

 街頭演説には今までほとんど見られなかったという高校生や小中學生らの姿があり、訴えに耳を傾け、寫真を撮っていた。関東や中部、九州など全國各地から、小川氏に一目會うためだけに來県する人が後を絶たなかった。

 小川氏は2019年、安倍政権時代の統計不正問題を國會で追及し、一躍腳光を浴びた。昨年には、政治活動を追ったドキュメンタリー映畫「なぜ君は総理大臣になれないのか」が公開され、話題となった。

 映畫では、永田町で「修行僧…

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2021衆院選

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